
PROFILE
よみさんのこと
わたしが夜に相談室をひらくまで
既読のつかない画面を、朝まで見ていた頃
はじめまして。この相談室で星を読んでいる、よみです。プロフィールのページなのに、最初に打ち明けてしまいますね。わたしはもともと、占う側ではなく、すがる側の人間でした。
二十代のなかば、当時付き合っていた人と、うまくいかなくなった時期があります。既読のつかないトーク画面を、電気も点けない部屋で朝まで眺めていました。友達には「重い」と思われそうで話せない。親には心配をかけたくない。昼間は普通に笑えるのに、夜になると、不安だけが部屋いっぱいに膨らんでいく。あの頃のわたしは、夜が来るのが本当にこわかった。
深夜の検索で、もっと沈んだ夜のこと
眠れない夜、わたしは毎晩スマホで検索していました。「彼 連絡ない 心理」「別れの前兆」。そして、たどり着いた占いページにこう書かれていたんです。「このままでは彼の心は離れます。手遅れになる前に——」。
心臓が冷たくなって、その夜は一睡もできませんでした。いま思えば、あれは占いの顔をした、不安を売る言葉でした。でも沈んでいる人間は、いちばん大きな声で不安を煽る言葉を、いちばん信じてしまう。わたしが「脅す占いはしません」と決めているのは、あの夜のわたしみたいな人を、二度と増やしたくないからです。
祖母の本棚と、星との出会い
転機は、祖母の家の本棚でした。片付けを手伝っていたときに見つけた、古い星の本。ページの余白に、祖母の字でこう書き込まれていました。「星は当てるものではなく、気持ちに名前をつけてくれるもの」。
その一行に、救われたんです。わたしに必要だったのは「彼の心が離れる」という予言ではなく、「あなたのその落ち着かなさには、ちゃんと理由があるよ」と言ってくれる誰かでした。それから星読みを学びはじめて、気づいたことがあります。星座もエレメントも、未来を言い当てる道具として使えば人を脅せるし、気持ちを整理する道具として使えば人を軽くできる。同じ星が、使う人の心ひとつで、凶器にも毛布にもなるんです。
夜21時に開室する理由
学んだ星読みで友人たちを占ううちに、「よみと話した夜はよく眠れる」と言われるようになりました。それが、わたしにとって何よりの褒め言葉でした。当てたねと言われるより、眠れたよと言われるほうが、ずっとうれしかった。
この相談室が夜21時に開くのは、不安がいちばん大きく見える時間が夜だからです。あの頃のわたしがそうだったように、昼間は平気な顔で過ごせても、夜にはひとりで抱えきれなくなる。そういう夜に、電気のついている場所をひとつ、インターネットの隅に置いておきたい。それがこの相談室です。
占いはエンターテインメントです。わたしは未来を保証できないし、しません。それでも、気持ちに名前がつくだけで、夜はすこし越えやすくなる。あなたの今夜が、昨夜よりすこしだけ軽くなりますように。
よみさんの三つの約束
脅しません
不安を煽って何かをすすめることは、決してしません
断定しません
未来は「決まっているもの」ではなく「あなたが決めるもの」だから
決めるのはあなた
占いは背中に添える手。歩く方向を選ぶのは、いつもあなたです
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